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子供向け〜UTC7642L使用〜ICラジオの製作

2009/08/20 作成

夏休みが始まった頃のとある日、 甥っ子どもがウチの子供と一緒に暴れまわっておりました。
私がたまに無線機をいじっていたり、ラジオを聞いているのを以前から見ていたのか、突然ラジオが作りたい!と言い出しました。
理由を聞いてみると、なぜか私が何か作っていたり聞いているのがラジオだと思ったらしいです。
そんな訳で久しぶりにラジオの製作が始まりました。

まあ子供のする事ですので、完成したらすぐに飽きてしまうんだろうなーと思いつつも、やはり綺麗に大きな音で聞こえる物が良いだろうと思い、お馴染みのAMラジオ用3端子ICを使用することにしました。

ラジオ用ICといえば、サンヨーのLA1050と、ミツミのLMF501Tが有名ですが、如何せん値段が高いです。
そこで格安ラジオ用ICの、UTC7642Lを使うことにしました。
LMF501T等より感度は落ちるようですが、以前TA7642(100円ラジオに使われている3端子IC)を使って短波ラジオを作ったことが有りますが、一応普通に聞けたので問題無いでしょう。(フェージングが凄いですが)

あちこちのサイトを見ていると、いろんな情報が出ていますが、 ブレッドボードラジオさんのサイトに沢山回路図が掲載されていましたので、そのまま流用させて頂こうかと。(^^;;
ただ、クリスタルイヤフォンが高い・・・・なんでこんなに高いんでしょうか。
100円台で売っている所を見たことがありません。
甥っ子とウチの子供、小学1年生〜6年生まで、合わせて5人です。
クリスタルイヤフォンだけで1000円超えちゃいますよ。(汗

その他にも、いろいろと頭を悩ませる事があります。
小学1年生がハンダ付け出来るのか??と。
まあ、私が監視するんで、取り扱いは大丈夫だろうけど、怪我とかが心配・・・・
それと、何にハンダ付けするか。
さすがにプリント基板まで用意したら私の小遣いが破産します。(汗
そう言えば、電子工作マガジンに、ホッチキスで止めるパッチンラジオというのが掲載されていたようです。
試しに真似して作ってみることにしましたが。。。

結果は散々、厚紙を使ったんですが、紙が柔らかい為か接触不良起こしまくりです。
それではと、ホッチキスで止めるのをやめて、アルミテープで貼り付けたらどうか??
やはり芳しくありません。
最初は聞こえていても、ちょっと動かしたりするだけで接触不良を起こします。
アルミテープはちょっと微妙ですね・・・・
せっかく作るんだから、長く使えるものを作らせたいものです。

しょうがないので(夏休みも終盤に近づいてきたので)、今回は結局ハンダ付け方式で行くことにしました。
小学1年生のチビは私が付っきりで作ることにします。(--;;

さて、何にハンダ付けするかですが、木の板に画鋲を刺して、そこに部品をハンダ付けさせる事にしました。
85個入りの真ちゅう製画びょうが100円ショップで売られていたので、それを使うことにします。
写真の通り、配置を印刷した紙を板に貼り付けて、印の通りに画びょうを刺していきます。
これなら小学生でも基板が作れます。


子供は説明書を見ません(私もですが・・・汗)ので、配置図に部品の位置も印刷しました。
これならハンダ付けしながらでも部品や配線を確認したりできます。

とりあえずハンダがのるか、軽くテストしてみましたが、真ちゅう製の画びょうなので問題無いようです。
ただ、冷えるのに少し時間が掛かるので、ピンセット等が有った方が作業がし易いかもしれません。

こんな感じで部品を乗せてハンダ付けします。
真ん中の込み入った所からハンダ付けさせた方が、失敗が無さそうです。
作業手順が少しでも減るように、わざと部品のリードは切らないで作ってあります。

さて、作ってみると以外に便利です。
板切れと画びょうだけで製作出来るので、ちょっとした実験などに、この画びょう基板は重宝するかもしれません??

最終的に完成したテスト版がこの写真です。
最初、ブレッドボードラジオさんの2石アンプがついた回路を作ってスピーカーを鳴らしてみたのですが、なぜか異常発振します。
ボリュームを絞ると、音は小さいものの綺麗に聞こえる事もあるんですが、ちょっと動かしたりすると、ピギャーと発振します。
ゲインが大き過ぎるんでしょうか??強電界地域だから??

回路を変更したので、配置図と部品が合致していません。

しょうがないので、計画変更で普通の8〜32Ωくらいの安いイヤフォンが使えるように、トランジスター1石で増幅させることにしました。
これだとイヤフォンで聞くには十分すぎるくらい良好に聞こえます。

とりあえず材料費は600〜700円くらいで済みそうです。(送料は計算してませんが)
本当は500円以内で収めたかったんですが、さすがに無理でした。
この辺りは回路を吟味すれば、もう少しコストダウンが可能かもしれません?

パーツは、電子パーツ通販のKURAを利用して購入してみました。
結構安いんで、どの程度日数が掛かるのか心配でしたが、送金してから2日で到着しました。
これからもちょっとしたパーツを注文したい時は利用しようかと思います。

という訳で、子供でも分かるように、一通り簡単な説明と配置図を1枚の紙にまとめてみました。
内輪で使う物なので、シンプルにして、あとは口頭で説明しようと思います。
子供向けの製作講習会でも利用できるかもしれませんが・・・?
一応、PDFファイルで閲覧できますので、興味のある方はこちらをクリックしてください。
A4サイズで伸縮無しで印刷すればちょうど良いです。
(もし製作講習会で使用したいという方はご連絡下さい。いないか。(笑)

コイルを替えれば短波ラジオにもなるので、作らせてみて興味が出たら改造させてみようと思います。
というか、私の方がハマリそうで怖い。。。(^^;;



2009.08.27更新

さっそく、ガキども子供たちに作らせてみました。
ハンダゴテが1本しか無かったので、小学1・2・4年生の3人で交代しながら作らせました。

さすがに4年生でも、板に画びょうを押し込むのが大変だったようで、金づちを使って板に打ち込みました。
2個ほど打ち付けるのを失敗して折ってしまいました。

4年生の子は、少し説明しただけで部品の確認も良く出来ており、1ヵ所だけ間違っただけでした。
1・2年生はさすがにちょっと難しかったみたいで、部品の位置を教えてあげたり、ハンダ付けの時に部品を支えてあげたりしましたが、ハンダ付け自体は皆ちょっと教えただけで良く出来ていました。

しかし残念な事に、1年生(ウチのチビ)は時間が経つに連れて飽きてきたのか、途中で棄権してしまいました。
結局、夜に再度作ることになったのですが、どうも飽きたのではなくて、「パパと2人だけで一緒に作りたかった」ようです。
他の子供たちに教えたりするのが気に入らなかったんでしょうね〜(^^;;

で、 裸のままではすぐ壊しそうだったので、100円ショップで売っているプラ製の手提げケースに組み込みました。
ボリュームとバリコンの穴あけだけ私が行い、基板を両面テープで固定してあります。

そのままだとイヤホンの線が千切れる子がいたので、小さな穴を開けてそこからイヤホンへ繋ぎました。

電源スイッチを考えてなかった(電池を取り外せはよいと考えていた)のですが、スイッチが欲しいという事で、急きょ銅板を細工してスイッチにしました。(電池の下あたり)
最近の子供は欲張りです。

そんなこんなで、全員無事に完成させることが出来ました。
残念ながら、選択度があまり良くありませんので、強電界地域の当家では、バリコンをいくら回してもNHK第2放送しか入りません・・・・(汗

まあでも、子供たちは自分で作ったラジオから音が聞こえただけで大満足だったようです。
飽きてきたら、コイルを取り替えて短波ラジオに改造する予定です。
ウチのチビなんか、布団に入ってラジオを聞きながら寝ちゃいました。
パパと一緒だ・・・・(ボソッ)という嫁さんの一言に苦笑いするしかない私がいました。(汗

結果的に、小学4年生だとあまり指導も必要無く、自分でハンダ付けを行って、2時間ほどで完成させることが出来ました。
4年生は学校の理科の授業で豆電球やモーターの授業を受けているためか、比較的スムーズに出来たようです。
2年生は、私が少しサポートしながら2時間程だったでしょうか。
1年生は、私が部品を支えておいて、ハンダ付けだけさせて、約1時間ほどでした。

さて、今後どうなるでしょうか・・・・チョッピリ楽しみです。

 

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